質問票は、その場で半分に削ってから持ち込む
W06では、受講生に事前課題として質問票を作ってきてもらいます。相手は次の週に対談する別の受講生。事前情報は3行だけ渡してあります。
持ってくる質問の数は、平均で14個ほど。多い人は20を超えます。授業の最初の30分で、これを7個以下に削ります。ほぼ全員が抵抗します。
削る基準は3つだけ
その場で判断できるように、基準は少なくしています。
- 調べればわかることは消す。経歴や事実確認は、聞いた瞬間に場が止まります。事前に調べて、質問ではなく前置きに使います。
- 「はい/いいえ」で終われる形は書き換える。「〜ですか」で終わる質問は、ほぼこれに該当します。「どのあたりで」「いつから」に変えるだけで答えが伸びます。
- 2つ以上を1文で聞いているものは分ける、そして片方を捨てる。「きっかけと、その時の周囲の反応は」と聞くと、返ってくるのはたいてい前半だけです。
残った7個も、順番どおりには使わない
削ったあと、残りを3つの層に分けてもらいます。最初に必ず聞く「入り口」が1つ。話が広がったときに深掘る「本命」が2〜3個。時間が余ったときの「予備」が残り。
本番で使えるのは、たいてい入り口と本命の1つだけです。それでも7個用意するのは、どれが刺さるか事前にはわからないからです。
実習では、質問票を机に置いたまま見ないで進めてもらいます。見ないで済むように削っているので、7個なら覚えられます。14個は覚えられません。これが削る本当の理由です。
採用面接や1on1でも同じ
この回だけを目的に来られる方が毎期何人かいます。人事の方、店長職の方、大学の先生。やっていることは対談と変わりません。質問を減らすと相手が喋る、というのはどの場面でも同じでした。